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【ご挨拶】

 ようこそ。徳蔵院Web関連の企画・運営を担当するMTオリジナルの高味真理奈です。
 当サイトでは、名前にふさわしい独自の発想と企画で、少しでも皆さまの心に届く新鮮な話題づくりを目指して頑張っています。
 
ところで、私自身大好きで、安らぎと癒しを求め永年親しんできたものに二つの「Show」があります。「Show」といってもその一つはお寺と密接な関係のある「声明(しょうみょう)」の「しょう=Show」のことで、もう一つはブラジル室内楽「ショーロ」の「ショー=Show」のことなのですが・・・。声明については別掲(徳蔵院住職と真言声明)していますので、ここではショーロを取り上げて見たいと思います。
 
今回ご紹介するのは、MTオリジナル制作のCDから、エルネスト・ナザレーのピアノ曲とロシア歌曲が、ショーロの楽器アンサンブルで見事によみがえったピアノ・ショーロの決定版といえるものです。是非その良さをご鑑賞ください。

【CD紹介】

TALISMA/高味真理奈■CHORO/ショーロ音楽

ピアノ・ヴォーカル 高味真理奈 

 クラシックの室内楽も素敵ですけれど、ブラジルの室内楽は、このCDをお聞きになるとおわかりになると思いますが、実に魅力的な楽器たちが、ショーロという音楽を作り出してくれます。ショーロは、純粋なインストゥルメンタル・ミュージックとして生まれ、19世紀なかば頃にはすでに確立されていた音楽です。当時、音楽を愛好する知識人のサロンで演奏されるため、たくさん作られるようになりました。その後、自宅でもショーロの演奏会が開かれるようになり、それは現在でも続いていてホーダ・ジ・ショーロ(ショーロの輪)といいます。楽しいのは、協奏風に演奏するだけではなく、踊りや都会的な歌(モジーニャ)の伴奏をもつとめてくれることです。このCDにも3曲歌をいれてみましたが、そのような当時の雰囲気を感じていただければ、とてもうれしいです。

CD写真*ぱっと耳に飛び込んできた最初の楽器はバンドリン!
「ショーロ」の神様ジャコー・ド・バントリンの名前を不滅にしたブラジルの弦楽器で、彼がこの楽器の開発者といわれています。

*曲を通してリズムを刻むのはカバキーニョ!
ポルトガルを起源とするこの小さな四弦ギターは、あの織田信長がポルトガルの楽器をこよなく愛したという事実も伝えられていて、なにか懐かしさと親しみを運んでくれます。

*全体のリズムを支えるのが、アフリカ生まれのパンデイロ!
いろいろな表現ができるすばらしい楽器です。

*バロック音楽の雰囲気を感じさせてくれる七弦ギター!
この低音進行は、ショーロ音楽の最高の魅力のひとつです。

*そしてベーゼンドルファーのピアノ!
オーソドックスなショーロには、やはりこのウイーンの銘器がふさわしいのです。

 自然な響きとテンポが体と心にここちよく、ホーダ・ジ・ショーロのアコースティクなリズムがショーロの世界へといざなってくれます。

【曲目】
 

カリオカの夜 NOITES CARIOCAS    Jacob Pick Bittencourt
 
ショーロ NO.1 CHORO NO.1 Heitor Villa Lobos
 
オデオン ODEON Ernesto Nazareth
 
低い声 TENEBROSO Ernesto Nazareth
 
タリスマン TALISMA Ernesto Nazareth
 
リラの花 СИРЕНЬ-ЧЕРЕМУХА Miljutin Jurij Sergeevich
Sofronov Anatolij Vladimirovich
 
八月 АВГУСТ Frenkel Jan Abramovich
Goff Inna Anatolevna
 
小舟で НА ЛОДКЕ Russian Romance
 
CDバックインレー

TALISMA/MARINA TAKAMI

カリオカの夜 NOITES CARIOCAS

 ショーロ演奏家の最高峰、私の大好きなジャコー・ド・バンドリンの曲です。1969年に他界しましたが、その前年1968年のジョアン・カエターノ劇場での名演奏をそのまま再現(?) ・・・バンドリンとピアノのツートップはいかがでしょう。このCD盤のバンドリンとピアノの写真にも、私のジャコーへの想いが込められています。彼のこの曲と名演奏は、都会音楽ショーロの軽妙さを代表する恒久の傑作になりました。

ショーロ NO.1 CHORO NO.1

 クラッシックの作曲家ヴィラ・ロボスの作品です。下町のガス燈がゆっくりと輝き始める宵に石畳の通りを歩いて行くような懐かしい響き ・・・急ぎもせず、また、立ち止まるのでもなく・・・ レトロ感覚のピアノの音色からはじまる19世紀末独特の優雅さが残されている古典ショーロ曲です。

オデオン ODEON

 エルネスト・ナザレーが、リオのシネマ「オデオン」でピアニストをしていたころ作曲された代表作。1909年開館したオデオンは知識人や上流階級の人々が多数出入りする劇場で、彼のピアノを聴きにシネマ・オデオンのサロンへ行くことは、ひとつのファッションとなるほど人気は大変なものでした。オデオンでは、後にヴィラ・ロボスもチェロを弾き、ナザレーとともに仕事をしております。

低い声 TENEBROSO

 1913年の作品。ナザレー得意のピアノ低音部が七弦ギターの演奏ではじまります。この低音部は、ナザレーの友達に低い声の人がいて、その人のしゃべり方をまねしているのだそうです。ヴィラ・ロボス五重奏団がファゴットで演奏したものがありますが、私のお気に入りのひとつです。

タリスマン TALISMA

 お守りと言う意味で、ナザレーのかわいらしいショーロのピアノ曲です。サンバが踊れそうなリズムの曲だと思いませんか? 打楽器をたたいているような気分になるところがありますが、この曲の楽譜の表紙にはアフリカのお守りの絵が描かれています。

リラの花 СИРЕНЬ-ЧЕРЕМУХА

 古いロシアの曲で、サンバ風にアレンジしたらこの曲の雰囲気にぴったり。花の精に話しかけている歌詞も可愛くて、歌っているとリラの花と踊っているような感じがしてしまいます。皆さんも一緒に踊りませんか。

八月 АВГУСТ

 もうすぐ秋 ・・・窓辺のナナカマドの実が赤くなってゆく・・・

 恋の切なさを歌ったこの曲は、数多くのヒット曲を出しているユダヤ系ロシア人の作曲家フレンケルと作詞者ゴッフの70年代初期の作品です。間奏からバラライカ(ロシアの三弦楽器)風に奏でるバンドリンの音色が、ロシアの雰囲気を醸しだしてくれています。ロマンチックな「ショーロ・カンソン」になりました。

小舟で НА ЛОДКЕ

 魅力的なロシアの夏の夜を歌ったものです。ボサノヴァが生まれた頃の作品で、途中からボサノヴァのリズムが、ふたりの小舟を揺らしてくれている様に気持ち良く入ってきます。

 ・・・透き通る暖かな水面を星が明るい光を照らすように瞳の中に黄金色の風がきらめく・・・心にはやさしい歌が欲しい・・・素晴らしく大きな愛も・・・素晴らしく大きな愛も・・・

 ボサノヴァのギターが、ロシアン・ロマンス風の都会的でスウィートな感触のこの曲に、このうえなく溶け合っています。

Bosendorfer

Produced by MTOriginal
Arranged by Mitsuru Inoue

Marina Takami : piano & vocal

Toyoji Kuriyama : percassions

Kouji Abe : 7-string guitar

Mitsuru Inoue : guitar,bandolim,cavaquinho

This recording is fondly dedicated to my mother, Galina S. Piskunova Yuge.

母と私
 

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