ショーロ演奏家の最高峰、私の大好きなジャコー・ド・バンドリンの曲です。1969年に他界しましたが、その前年1968年のジョアン・カエターノ劇場での名演奏をそのまま再現(?) ・・・バンドリンとピアノのツートップはいかがでしょう。このCD盤のバンドリンとピアノの写真にも、私のジャコーへの想いが込められています。彼のこの曲と名演奏は、都会音楽ショーロの軽妙さを代表する恒久の傑作になりました。

クラッシックの作曲家ヴィラ・ロボスの作品です。下町のガス燈がゆっくりと輝き始める宵に石畳の通りを歩いて行くような懐かしい響き ・・・急ぎもせず、また、立ち止まるのでもなく・・・ レトロ感覚のピアノの音色からはじまる19世紀末独特の優雅さが残されている古典ショーロ曲です。

エルネスト・ナザレーが、リオのシネマ「オデオン」でピアニストをしていたころ作曲された代表作。1909年開館したオデオンは知識人や上流階級の人々が多数出入りする劇場で、彼のピアノを聴きにシネマ・オデオンのサロンへ行くことは、ひとつのファッションとなるほど人気は大変なものでした。オデオンでは、後にヴィラ・ロボスもチェロを弾き、ナザレーとともに仕事をしております。

1913年の作品。ナザレー得意のピアノ低音部が七弦ギターの演奏ではじまります。この低音部は、ナザレーの友達に低い声の人がいて、その人のしゃべり方をまねしているのだそうです。ヴィラ・ロボス五重奏団がファゴットで演奏したものがありますが、私のお気に入りのひとつです。

お守りと言う意味で、ナザレーのかわいらしいショーロのピアノ曲です。サンバが踊れそうなリズムの曲だと思いませんか? 打楽器をたたいているような気分になるところがありますが、この曲の楽譜の表紙にはアフリカのお守りの絵が描かれています。

古いロシアの曲で、サンバ風にアレンジしたらこの曲の雰囲気にぴったり。花の精に話しかけている歌詞も可愛くて、歌っているとリラの花と踊っているような感じがしてしまいます。皆さんも一緒に踊りませんか。

もうすぐ秋 ・・・窓辺のナナカマドの実が赤くなってゆく・・・
恋の切なさを歌ったこの曲は、数多くのヒット曲を出しているユダヤ系ロシア人の作曲家フレンケルと作詞者ゴッフの70年代初期の作品です。間奏からバラライカ(ロシアの三弦楽器)風に奏でるバンドリンの音色が、ロシアの雰囲気を醸しだしてくれています。ロマンチックな「ショーロ・カンソン」になりました。

魅力的なロシアの夏の夜を歌ったものです。ボサノヴァが生まれた頃の作品で、途中からボサノヴァのリズムが、ふたりの小舟を揺らしてくれている様に気持ち良く入ってきます。
・・・透き通る暖かな水面を星が明るい光を照らすように瞳の中に黄金色の風がきらめく・・・心にはやさしい歌が欲しい・・・素晴らしく大きな愛も・・・素晴らしく大きな愛も・・・
ボサノヴァのギターが、ロシアン・ロマンス風の都会的でスウィートな感触のこの曲に、このうえなく溶け合っています。